1960年代の日本に端を発する有機半導体の研究は、有機金属・超伝導体、有機磁石などへと発展する一方、有機半導体が電界発光素子やトランジスターに利用される有機エレクトロニクスの一大分野が開花しました。
物性化学研究室では、「物質合成」「基礎物性探索」「デバイス展開」研究を縦断的に行い、有機伝導体や磁性体に顕著な電子-格子相互作用や電子-電子相互作用を起点とするデバイス特性を追求し、新しい有機エレクトロニクスを追求しています。
その一方、トランジスターや光電セル、電気化学セル構造をつくり込むことよって有機伝導体・磁性体に効率的な電荷注入を行い、これによって新たな分子物性の開拓を目指しています。
すなわち、「有機伝導体・磁性体研究」⇔「有機エレクトロニクス研究」の双方向研究から、基礎と応用においてwin-winの成果をもたらします。(一般向けの研究内容紹介はこちら)